平和と教育を考えるツアー連絡会  
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平和の旅レポート
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第15回韓国平和と交流の旅2 2013年4月20日〜24日

カテゴリー: - admin @ 09時01分42秒

 私の今回の旅の目的は二つでした。一つは「慰安婦問題」について学び、その解決のために活動されている方と交流すること、もう一つはアジアの人々に甚大な被害を与えた侵略戦争の歴史を学ぶことでした。
特に「慰安婦問題」については、安倍首相が「河野談話」見直しの持論を世論に押され封印したとはいえ、就任直後からの発言に怒りを感じていました。
「ナヌムの家」でDVD「15のときは戻らない」の証言を聞き、一層怒りが強くなりました。支部のみなさんにぜひ見てほしいとDVDも購入。今後仲間のみなさんの学習資料や、活動のエネルギーになればと考えています。
最終日にはハルモニ達と「水曜デモ」に参加しました。安倍総理が靖国神社に参拝した直後でしたので、抗議のためたくさんの人が日本大使館前に集まっていました。多くの韓国メディアのほか、国会議員も参加し抗議の発言をしていました。私も韓国TVのインタビューを受け、「安倍首相の靖国神社参拝に抗議する!!」と話しました。
 それにしても日本政府は、千回を超える「水曜デモ」や国内外の強い抗議を受けても、1965年の日韓請求権協定の協議に応じる姿勢を全く見せていないのです。過去の侵略戦争に対し、日本政府は今なお無反省なのだと改めて感じました。
 侵略戦争の歴史については、さまざまなところで学びましたが、その中でもっとも象徴的なところが、最終日に訪ねた西大門刑務所歴史館でした。そもそも1908年に西大門刑務所を作ったきっかけが、韓民族の反日運動が増加することを予測し、その弾圧のために大規模な監獄を必要としたとのことです。私はこのことをガイドの孔銀庚さんから聞いた時に、侵略者の本質を見た気がしました。侵略者や、戦争をする国に人権はありません。安倍政権は憲法96条を変え、国防軍をつくり、同時に国民の基本的人権を制限しようとしています。
私は日本国内でこの企みを打ち破ることが、女性の権利を守り向上させる運動につながっていくことを今回のツアーに参加し確信しました。支部のみなさんの配慮で参加でき、本当に良かったと思っています。最後にお世話下さった道本部事務局と旅システムの青木さん、現地ガイドさんに感謝し感想とします。

 

 

新婦人旭川支部 帰山 育子