「辺野古支援2017 沖縄平和を考えるツアー」に参加して 2017年6月18日(日)〜21日(水)
2017年6月18日から4日間の日程で開催された、(株)旅システム社主催の「辺野古支援2017 沖縄平和を考えるツアー」に参加しました。私自身5回目の沖縄訪問でしたが、ツアー参加は初めてでした。現地で頑張っている人たちの生の声を聞き、現地の空気・雰囲気を直接体感することができ、有意義な旅となりました。
1日目は雨の中、地元平和ガイドの方の説明を受けながら、嘉数の丘(米海兵隊・普天間基地)、安保の丘(米空軍・嘉手納基地)等を巡りました。普天間基地には「オスプレイ」が翼を畳んだ状態で10数機が駐機していて、飛行中の状態は見られなかったものの、戦争の影を感じました。嘉手納基地では夕方のため、輸送機等が続々と着陸していました。
2日目も雨の中、高江のテントを訪れ、座り込みを実施している人たちのお話を伺うことができました。工事は中断しているため、ゲート前の座り込みはありませんでしたが、警備員が雨にもかかわらず、直立不動の姿勢で10人を超える縦列隊は異様な雰囲気を醸し出していました。参加者は口々に「あの警備会社(A社)は、オリンピックメダリストの選手達がTVコマーシャルに出ている会社だ。分かっているのか。」と怒りを露わにしていました。地元紙の報道によるとヘリパッドの建設費が当初の6億1千万円から約15倍の94億4千万円に膨れ上がり、反対運動を抑え込むために多額の「警備費」が使われていることが明らかになっています。これは私たち日本に住む住民の税金で賄われています。道中、ヤンバルクイナが道路を横切ったことだけは未だ自然が壊滅していないことの証として救われた気持ちにはなりましたが。
3日目は辺野古、キャンプシュワブゲート前テント及び海のテントへの激励行動でした。ゲート前では、無抵抗の座り込み参加者を機動隊が「ごぼう抜き」で排除し、1人に付き3名前後で抱えて、「人間の檻」に入れて、更に機動隊員が前後をサンドイッチ状に挟み、身動きが取れない状態にした中で、警備会社(A社)の交通誘導により埋め立て用岩石を搭載したダンプカーを強行搬入していました。とても「法治国家」といえる状態ではなく、暴走した権力の恐ろしさを実感しました。なぜ、静かに暮らしたいとの住民の声が無視されなければならないのでしょうか。
最終日は、自由行動日でした。出発予定時間に間に合うように、那覇空港に着いたものの、「航空管制の指示により」(暴風雨のためと思われる)羽田空港への出発便に制限が掛かり、結局2時間ほど遅れて出発し、羽田空港では乗継最終便にも間に合わず、空港周辺での1泊追加となってしまいました。空の安全のためには仕方がない措置とは思っていますが、空港で待っている間に数回の「自衛隊」戦闘機が轟音を立てて離発着し、「官民共用空港」(「自衛隊基地」と民間空港が同居し、滑走路等を共同使用する。)の恐ろしさを痛感しました。搭乗機離陸後も米軍空域による民間空域制限により長時間の低空飛行を余儀なくされ、改めて完全な独立を果たしていない日本の現状を思い知らされての帰路でした。
<M.O.>